◆ご利用施設様の声 〜重心施設編〜
ご利用施設様インタビュー
社会福祉法人 天童会
秋津療育園 様
東京都東村山市
《ご使用商品》
・体圧分散マットレス
①スーパーフレックスAシリーズ
②スーパーフレックスB100シリーズ
③スーパーフレックスAシリーズ特注タイプ
「まずは、褥瘡の予防というところですね。発赤もほとんど出なくなりました。あとは、汚れた場合、清拭することによって、いつでも清潔な状態にできること。それから『よく眠れるようになった』ということ。そして特注サイズへの対応をしていただけたという点が良かったところだと思います。
「秋津療育園」様には、2009年10月から正式にご利用いただいております。
【1】当社の製品をお使いになる前にお困りになっていたり、解決したい課題などはありましたか?
「シガドライさんのマットレスを使う前は、“低反発のウレタンフォーム”のマットレスと普通の布製のようなマットレスを併用していました。“低反発のウレタンフォーム”は柔らかくて、とてもよかったんですけどね。ただ、ここは重心施設ですので入所されている方は、側弯や拘縮、変形などがあり、かなり上手にオムツをあてても、どうしても漏れが多く、シーツやマットレスが汚れることが多々ありました。」
「当時は、その時の理事長の想いや昔からの秋津療育園としての考え方として“人として療育”ということで、5年ほど前まで、紙オムツではなく、布オムツを使用していたんです。そのため、一般の病院さんに比べると、シーツ交換の回数がものすごく多かったんじゃないかと思います。

導入当初のこともお話ししてくださった能塚 郁子 看護課長
(役職は取材当時)
また、胃食道逆流で、どうしても嘔吐される方も多くなりがちでした。
そうしたこともあり、シーツだけでなく、マットレスまで汚れが染み込んでしまうことがありました。それを職員がひとつひとつ手洗いし、天日に干したりしていたんです。ただ、天日干しにすると、ウレタンフォームが硬くなってどんどん劣化が進んでしまって。だから通常、10年もつと言われていたマットレスが、2、3年で固くなって使えないような状態になっていました。そうした状況に、職員の中で『困ったね』と話をしていました。」
「そんな中、シガドライさんの方から『これを使ってみてください』というお話をいただきました。」
※当時、当社の東京支店では、重心施設様への導入実績がなかったため、時間をかけてご評価をしていただきました。
【2】実際、当社の製品(スーパーフレックス)をお試しいただいていかがでしたか?
「最初は、本当にどんなマットレスなんだろうという戸惑いのほうが多い感じでした(笑)。
ただ、試してみると、現場の職員から『もっと使ってみたい』という要望が多くなっていきました。以前使っていたものですと、ちょっと横を向いたりすると、当たった部分が赤くなる方もかなりいらっしゃっていたんです。それに当時は、5歳とか3歳のお子様もいて、その子たちもどうしても上手に寝返りができなくて、こちらで体位変換させていただいていました。でも、どうしても赤くなる部分がとても多くて、『困ったね』というところに、このスーパーフレックスを試してみました。
正直、導入には不安もあったので、時間をかけて個別に評価をしていきました。」
「その結果、『赤いところもなくなったね』『夜もよく眠れるようになったね』ということになり、正式に採用いたしました。」
【3】当社の製品を導入してよかったと思う点を教えていただけますか。また、実際に使用してみて、使用前にお困りになっていたことが解消されたかどうか教えてください。
「まずは、褥瘡の予防というところですね。発赤もほとんど出なくなりました。あとは、汚れた場合、清拭することによって、いつでも清潔な状態にできること。それから『よく眠れるようになった』ということ。そして特注サイズへの対応をしていただけたという点が良かったところだと思います。」
「消毒がしやすいところも職員みんなが喜んでいます。先ほども話したとおり、中まで染み込むと、洗ってもどこまできれいになったか、わからないじゃないですか。中に染み込んだものが、出てきてしまうのではないかと思い、みんなで心配していたんです。
でも、スーパーフレックスは、表面のコーティングされているところを拭けば、キレイになるので、汚れた後は、職員がアルコールでスプレーして、シーツを変えればいいところが、とても助かっています。
もちろんノロウイルスの場合は、次亜塩素酸を使っていますが、普段はシーツ交換の度に、アルコール消毒をしています。
それまではマットレスの内部まで染み込んでいましたけど、染み込まない。そこで止められているので、本当に助かってます。手間暇が全然違いますので。」
「もちろん褥瘡対策についても。2、3日前にも褥瘡委員会があったんですけど、そこで改めて職員の方に評価してもらったんです。やはり褥瘡の発生がほとんどないです。もともと若い入所者の方が多いということもあり、栄養状態もいいので、褥瘡の発生率はそれほど高くないのですが、スーパーフレックスを導入してからは本当にひどい褥瘡になる方はいないですね。全く、報告するケースがないぐらいです。
以前は、日中、プレイルームで過ごすことが多かったんです。今は、コロナ禍であったり、療育の考え方もだいぶ変わってきているので、最近は個々のベッドの上で過ごすことが多くなっていますが、ベッドの上で長く過ごしても、全く赤くなる人もいないです。去年も全く報告はありませんでした。
本当に昔は、1時間おきに体位変換したり、いろいろと工夫をしなければいけませんでしたが、今は2時間とか3時間あけてもそれほど赤くなっていなくて、圧迫されるようなことはないですね。」

「今は使っていないのですが、プレイルームを使用していた時はプレイルーム用に4㎝厚のマットレスも使用していました。こちらもとてもよかったです。厚みがあるものになってしまうと、歩ける方が引っかかってしまうこともありますが、そうしたこともなく、個人のスペースという形もとりながら、あちこちぶつからなくて済みました。」
-「よく眠れるようになった」ともおっしゃっていただけたようですが...
「はい。なんて言うんでしょうかね。適当な弾力などもあったりで、ご利用者さんの眠りがちょっと深くなったというか、よく眠れるようになった印象を受けます。」
「残念なことに、ご利用者さんの声はお伝えできないんですが、客観的に私たちがみて、発赤がなくなったとか、よく眠れるようになったとか、そういったところでしか判断できないですけどね。」
「また、マットレスのサイズについても個人に合わせてサイズを変更してもらったりできるのが、とても助かりました。現在は、全てのベッドが統一されていますが、導入当初は、ベッドのサイズも統一されていないこともあったりしていたので、個別に特注のマットレスのサイズを用意していただけたのは本当に助かりました。」
【4】弊社や商品などへのご要望やこんな商品があったら嬉しいなどがあれば教えてください。
「職員のみなさんからは、ゴムで汚れが中に染み込まない反面、やはりムレるという意見はあります。
入所されている方で、体温調節がなかなかできない方も多くいらっしゃいます。そういう方はカラダの緊張が強くて、汗をかく人が多いんです。もう少し、通気性などが改善できるといいなと思うんですけど...そういうのがあれば、もっと快適に過ごせるようになるねと話しています。でも、難しいですよね?」
「あと、“重い”(笑)。私なんかは『これ、持てないの?』って感じですけど、やっぱり重いですかね。若い職員からは、『持てませーん』『運べませーん』って声もあったりはしていたんですけど(笑)。ただ、ここの施設では、それほどマットレスを入れ替えるということはないので。まぁ、重いといっても何かあればという程度の問題です。」

昭和33年、「あの子供たちに楽園をつくろう」という思いから
初代理事長 草野 熊吉 氏により創設された秋津療育園 様
「あと、保管の時に自立しないというのはあります。」
「それから、褥瘡委員会で取っ手をつけてもらえたらという意見もありました。ただ取っ手をつけてしまうとそこに圧がかかって壊れやすくなりますよね?」
-取っ手については、壊れるという点よりも、取っ手の部分に残渣や湿性物質などが付着し、そのまま細菌などの温床になってしまうことがあるので、感染対策・感染予防の意味から取っ手は現時点では、ご容赦いただいております。
「そうですね。そこに何かが付着してもよくないですもんね。」
-それから重さについては、ラテックスとウレタンを組み合わせた軽量化モデル(AXシリーズ)もあります。これも体圧分散効果は変わらないので、頻繁に移動される場合には、今、デモンストレーションとしてお出ししているAXシリーズをご使用いただいてもいいと思います。
「ベッドの方は今のスタイルでいいかなと思いますが、アロマリラクゼーションやマッサージなどを受けていただく取り組みもしているグループもあるので、今、デモンストレーションとしてお預かりしているマットレスは、そういう時に使わせていただいています。」
-一時的に利用されるようですので、4㎝厚や6㎝厚のちょっと薄めのマットレスをご利用いただくのも選択肢の一つかと思いますが、ご使用される環境などを一度、詳しくお聞かせいただきたいと思います。
「それから、どこかの施設で耳の褥瘡対策としてマクラを使われていると聞いたのですが?耳などの細かい箇所の褥瘡対策については、PTさんの方で主に対応していただいているので、PTさんとも相談してみたいと思います。」
-耳の褥瘡については、マクラに穴をあける加工で対応すること(※)も可能です。また、セパレートタイプのものもありますので、改めて、PTさんを交えて相談に伺わせていただきます。
※2025年8月現在、マクラに穴をあける加工は行なっておりません。
「もしかして、穴を開けたり、耳の褥瘡対策ができるということは、踵に合うようなものもできるということですか?体調くずした方で、点滴するときに、なかなか手に点滴をいれられない方もいるので、足から点滴をいれるんですけど、そうした時に使えると助かるかなと思います。」
-踵の褥瘡対策ですと、マクラ型(ピロー)や不等辺三角などの姿勢保持用のクッションなどもあります。いろいろな組み合わせをすることも可能ですので、こちらも改めてご相談に伺います。
「私たちも作っていただいた方たちに自分たちの声が届けば、すごくうれしいです。作っていただいている方とも、つながっていると感じられるのはいいですね。今日は本社の方ともお会いできたので、嬉しかったです。ありがとうございました。」
-お忙しいところ、貴重なお話をしてくださいました能塚様、本当にありがとうございました。
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